山羊、飴玉、そらまめ、金魚

ごくごく個人的な事情

師走の近況

 

◆大掃除を始められた

 例年、年末年始は帰省のために休暇にまとまった大掃除をできないでいた。

 今年はそれを見越し、11月頃から少しずつ、普段はしない箇所の掃除に手を付けていこうと夏頃から心積もりをしていた。

 計画通り、いくつかの祝日を使って、台所の換気扇フィルターとガスコンロ台のシートを交換した。次は、天気の良い日にカーテンを洗濯するつもりでいる。

 “計画通り”!私の生活の中に出てくる言葉とは思えない、なんとも蠱惑的な言葉だね。

 

 

◆来年のスケジュール帳を購入した

 毎年、書店や雑貨店の雰囲気に流されて可愛らしいスケジュール帳を買うものの、大した予定もなく、ほとんど空白のまま再び年末を迎えてしまっていた。

 ところが今年2023年は、心身の回復のために努めて記録を残すようにして、その記録先をスケジュール帳と定めたので、みっちりと記入し続けている。

 家計簿を兼ねた出納ページに記入することで、暮らしぶりを見直しつつ、建て直せていると客観視をすることで自信と自身を取り戻し、経済的な観点から今の仕事を続けるかまで考えを及ばせる。読んだ本の感想をちまちまと書き付け、好きな人や同僚・友人と訪れた場所の半券やレシートを貼り付け、使い道が無いなと持て余していた好きなミュージシャンのステッカーで紙を飾り立てる。

 もちろんこのブログも生活の記録媒体として残してあるのだが、ここには固有名詞は書けないし、あんまりにも下世話な内容を書き殴りたい日もある。

 物理的に文字を綴るということで癒されるものもあるのだなあ、と実感した。

 

 これらを継続しようと、2024年用のノートを購入した。

 濃い緑の革の表紙に鹿のイラストが小さく箔押しされていて、ぶっといスピンも付いている、スケジュール帳ではない罫線が引かれただけの分厚いノート。12月に入ってから使い始めて、今のところ3ページほど書いて消してデコって貼った。

 継続することで、自分を癒していきたい。

 

 

◆人生の動きが速くって、怖いくらいに楽しい

 この2週間の間に、仕事・恋愛・家族のどれにおいても、大きくてはっきりとした分かれ道や選択肢が目の前に提示された。

 

  だんだんだんだん増えず、減った選択肢

  そのうちぼくらはひとつの未来へ進む

  右か左か選ぶ時がおとずれたら

  めんどうになりそうな方へ進め ベイビー

 

 10年近く前から知ってはいたものの、今年に入ってから本腰を入れて聞くようになったミュージシャンもこう歌っていた、それこそ10年前に。

 家族の問題は私個人の力ではどうしようもなく、選択するというよりはある種の転機が訪れたという感じだが、仕事と恋愛については、あなたの気持ち次第でどうにでもできるよとお膳立てされているような、もはや気持ち悪ささえ感じてしまうほどのタイミングで、偶然、手綱を渡された。

 

 30歳になって、こんなふうに選択肢が増えるとは思わなかった。

 つらいつらいと泣いて暮らさなくても良いのかもしれない、と思えた。

 面倒になりそうな選択をした、予想通りに進むかは分からない、それでも今の自分の持てるだけのものを発揮して行動に移すことができたというだけで、晴れ晴れとした気持ちになる。

 本当に人生は何が起こるか分からない。

 分からなくて、楽しい。