山羊、飴玉、そらまめ、金魚

ごくごく個人的な事情

日記

怪奇!春が怖い女とキュウリ男!

2月になった。 宮沢賢治『春と修羅』を読んでいる。その中の、冬に書かれたであろう作品を撫でながら、東北の2月、厳しいであろう冬の寒さに思いを馳せる。 現代の東京では、あれ?今日は寒くないね?と感じる日が増えてきた。実際は、まだまだ寒い日が「こ…

師走の近況

◆大掃除を始められた 例年、年末年始は帰省のために休暇にまとまった大掃除をできないでいた。 今年はそれを見越し、11月頃から少しずつ、普段はしない箇所の掃除に手を付けていこうと夏頃から心積もりをしていた。 計画通り、いくつかの祝日を使って、台所…

アオサギペリカンセキセイインコ

ある人いわく、日記は未来の自分に向けて書くもの、らしい。 確かに、このブログを始めたばかりの頃の自分の記事を読むと、文章のあまりの拙さと、今に通ずる自意識の持ち方とが、小っ恥ずかしくて堪らない一方で、 “人生の妙” とでも言うような現在との不思…

立派な剣と白タイツ、煌びやかなティアラとドレス、共通するのは歌唱力

何かをこの手に握ってはいるものの、その何かにおける主役は自分だと思えないまま、今まで生きてきた。 それではいけないのだと物心ついたときから薄々感じていたし、そういう教育も受けた。あなたの人生はあなたのもの、他人に迷惑を掛けない限りはその人が…

人類ファイト一発!

寝る前に、お酒の酔いに塗れて鈍色に染まった頭をこねくり回していた。 テーマは、 ” 生まれ変わって日本のどこかの家庭でペットとして飼われるとすれば、飼い主からどんな名前を付けてもらいたいか “ 。 犬を飼ったら付けたい名前、猫を飼ったら付けたい名…

norito

ここのところ、言葉のもつ “ 強制力 ” というか “ 呪詞としての強さ ” というか、それらについて考える機会が多かった。 Twitter① 神かよ 今のままだと、忘れられてしまい、そこら中にありふれた悪意で少しずつ希釈されて薄くなっていってしまいそうで、消え…

ケプちゃんとワオちゃんに続け

自分の背丈の半分ほどの大きさがある、ワニの形をした抱き枕を買った。おそらくクロコダイルではなく、アリゲーターであるところのワニ。 触り心地がひんやりとしていて、もちもちと柔らかく滑らかで、それでいて無臭で、そのうえ離れたところに縫い付けられ…

スカベンジャーを飼い慣らす

“好きな人間と恋人関係である” “付き合っているという状態にある” と言い切れないことによって、とてつもなく不安になっている。 そういう内容を言葉にしていないのが良い、という価値観があるのは分かっているし、言葉にしなくても良い人間だと認識されてい…

毎夜、健やかに溺れるために

もう何年も前、他人の家をふらふらしていた頃。 家主たちに「眠りたいのに眠れないとき、何を考えているか(あるいは、どんな風景・環境をイメージしているか)」を、寝物語として尋ねていた。 その時期の私は、自室で眠るのが下手なことに悩んでおり、すぐ…

助平なマネキン

毎日、日替わりで、自分とは違う生き物になりきって暮らしているような、自分の輪郭を掴めていないという感覚がずっとある。 勤務先の服装規定が厳しくないということもあって、ばっちりスーツから、ゆるゆるカジュアルまで、その日の気分にあった服装と髪型…

サボテンとテーブルヤシ

自分の部屋をジャングルや熱帯雨林みたく作り変えたい、と突然思った。 具体的には、あちらこちらから猿やら鳥やら虫やらその他正体の知れない生き物たちの鳴き声が響いていて、濃い緑色の葉をつけた低木と言いながら私の背丈くらいは余裕で追い越してしまう…

煙草はピースライト、たまにショートホープ

最後にこのブログに投稿してから、いつの間にか4年近くが経っていた。 その間に当然4つ歳を重ね、住む場所も仕事も変え、とてつもなく大きな喪失をも経験した。 この喪失についてはTwitter(未だペケマークに慣れることができていない)にも書いた通りで、 …

茹でたまごはキリンに似ている

今朝目が覚めた瞬間、久々に全身が希死念慮に塗れていて、その原因が今となってはどうしようもない過去の事象だったからか、今度は寝る前に、人生をやり直せるならば、という何の慰めにもならないことを考え始めてしまい、それでも「この人に出会うためには」…

極細ポッキーの闇

探し物をしに、波間を縫って泳ぐ。予想していたのよりもずっと容易い。取り巻く粒たちが思っていたよりも柔らかくて小さいからだ。ただ、探し物自体は容易いものだとは言い難い。ここから、私の見知った風景の描かれた一葉を探さなければならないのだから。…

岡本かの子「鮨」「川」

透明になりたい時期が定期的にくる。 更衣室に忍び込みたいとか、犬を散歩させているおばさんの後をこっそり尾けたいとか、好きな人の生活を眺めていたいとか、そういうことでは全くなくて、ただただ透き通りたい、透き通った存在になりたい、そのために澄ん…

月光仮面の暗躍できる間に

最近の生活は落ち着いている。「このままずっとこんな日々が続くのかな」という予感と、「続けば良いのにとまでは言わないまでも、続いていってもまあ許してやれるな」という不遜な思いとが交互に浮かぶくらい。 高校生くらいの頃からずっと憧れを持っていた…

ローズヒップティーを持て余す

【 最近のお気に入りの動詞は“埋める” 】 夜中にお台所に立つ、のどが渇いた、味のあるものが飲みたい、体が熱を帯びているような気がする、透明なグラスに氷をみっちり、飲みたいだけのアイスコーヒーをたっぷりと、残りの空いた部分を牛乳で埋める、ほら“…

アソートならブルボンが一番

自分で前髪を切った、いつもの眉上の長さに。だいぶスッキリした心持ちでいるが、近いうちに美容院に行かなければならない、という問題の根本的解決にはなっていない。自分史上最長なので、アレンジが楽しいとか、お風呂上がりに手入れしている時間が好きだ…

みんな幸福村においでよ

冷凍庫に溜まりに溜まっていたアイスクリームを、食べ始めることができるようになった。昨日は信玄餅アイス、今日は黒ゴマやわもちアイス、もちもちしたものが入っているカップアイスばかりが、行儀よく勢揃いしている。 引っ越してから昨日まではずっと、…

いささか露悪趣味に過ぎる

私の家の中にはドアがない。すべて引き戸で、ずっと、なんだか不便だな、と思っていたけれど、紐をくくる場所がないからそれはそれで良いんじゃないか、と今日初めて思えた。 「こんな日がくるとは思わなかった。」 天気の良い暖かな午後に二人で家の近くの…

桃色のチョコバナナ

世間は春真っ盛りと言ったご様子、風が冷たい瞬間はまだまだあるけれど、昼間の陽気はもう当たり前の顔をしてそこにいる。 東海随一と地方情報誌で評されていた名所に、二週連続でお花見に足を運んでいる。足、と言ってもこの町は完全な車社会なので、もち…

愚にもつかぬギ

引っ越しも一段落つき、色々な環境も整い、新しい場所での暮らしの基盤が順調に構築されつつあります。故郷に残してきたものは様々ある、ありすぎるけれど、ここに”故郷”という言葉が登場すること自体に、自分はしばらく地元に帰るつもりがないんだな、とか…

生身のひつじはアンドロイドスマートフォンのユーザーか?-はい、そうです

ここ一ヶ月程の間に、仕事を辞めただとか新居を決めただとか、様々な環境の変化があったのだけれど、それ以上に内的に衝撃を受けたり変化したりしたことが多かった。それに伴って、私の考えていたことを忘れないために、ここに書き留めておこうと思う。 ・ひ…

NAKAMAWAREの中にはWAKAREがありますか

最近、あらゆる"別れ"についてよく考える。 その理由は簡単で、仕事の都合で2月に初めて、生まれ育った関西を離れ、別の地方のどこかで一人暮らしを始めるからだ。まだ具体的な街の名前は決まってはいないのだけれど、大きく環境が変わることは間違いなくて…

年の瀬のとりとめのない話

12月29日(土) 大学の友人2人と一緒に食事へ行った。 私は学生の頃と同じように、財布とスマホだけをポケットに入れてふらふらと出掛けて行ったのだけれど、2人とも「旅行に行ったから」「これ8ちゃんに似合うと思ったから」と手土産を用意してくれていて、…

”冷え”に由来するあれこれ

両足で7000円の、足首ウォーマーを買った。 片足でも3500円。普段履きの靴よりも断然お高い。 経済的にものすごく余裕のある生活をしているわけではないのだけれど、これくらいの贅沢は許されるくらいには働いていると信じたい。 私の働いている店で毎冬に販…

三連休とその後の一日

大学の頃の後輩と銭湯に行った。 連休初日の夜、裸体で混み合う露天風呂に浸かりながら、お互いの近況を話す。 後輩はまだ学生で、最近、来年の卒業式の日に講堂の前でプロポーズをしてもらうという約束を、彼氏としたらしい。 「大学には友達が少なくて知ら…